現在ガンの罹患率は、男性で2人に1人、女性で3人に1人とまさに国民病ともいえる病気になっています。ガンは体の中に気が付かないうちに発生し進行して行くといった特徴を持つ怖い病気です。
ガンは誰でも知っている怖い病気であるにもかかわらず、気付くのが遅れ手遅れになる人が後を絶たないのはなぜでしょうか?
ガンは発生してから数年から十数年続く無症状のときに発見できれば、治癒出来る確率の高い病気です。それも、臓器の摘出や機能を損なうことなく治す事も可能な病気となってきました。
この無症状のときに発見する術がガン検診であるのは言うまでもありません。
かつてガン検診において先進国と言われた日本は、今ではかなり様子が変わっているようです。
これは、管理の主体が国から地方自治体へと移った事が大きいと指摘する人もいます。
ガン検診、特に早期発見が重要と言われる、胃がん・子宮ガン・肺ガン・乳ガン・大腸ガンのガン検診の受診率が平均約20%と低い事も大きな原因の一つですが、管理が移行し財政状況によってはその質が維持できないところがあるのも大きな要因と言われています。
事実、毎年の健診受診者数の上限を決めている市町村もあるといいます。
財政難の中、価格優先でガン検診の業者を選んでいては、損失がとわれるのは当然の事とお思います。
ガン検診の諸外国との意識の違いは、乳ガン早期発見に役立つのマンモグラフィー検査を受けた人は、アメリカで40歳以上の女性で2年に一回受ける人は70%近くいるといいますが、日本においては12.5%と言う事です。
この例をとるまでもなく、日本のガン検診に対する国民の意識を変える必要があると専門家は提唱しています。
考えようにより、健診で発見されるガンは、多くが早期ガンであり、少ない負担で短期に完治することが出来る、これが検診をせずに進行して、症状が出てから病院で発見されたのでは、費用もかかりつらい治療も受けねばならず挙句の果てには、治らないでは悔やみきれません。
ガン保険に加入しているから安心等と思わずに、積極的にガン検診を受診しましょう。
ガン保険は費用は出してくれますが、命は出してくれませんから。