妊娠中のインフルエンザの予防接種

妊娠中のインフルエンザの予防接種は、おなかの赤ちゃん(胎児)にどんな影響があるのか心配ですね。妊娠していても初期のころは自分が妊娠中とわからずにインフルエンザの予防接種を受けてしまい、後で心配になる人も多いと思います。

しかし妊娠中のインフルエンザの予防接種による胎児への影響はないと考えてもよさそうです。
現在世界中で妊婦さんがインフルエンザワクチンを受けていますが。おなかの赤ちゃんに有害な影響があったという報告はないそうです。

妊娠中に薬を使用してその影響が胎児に及ぶかどうかは、薬の種類や妊娠中のその時期によるものかが重要です。
基本的には、胎児は受精後2週間ほどは、薬の影響をほとんど受けないといいます。つまり予定月経が来なくて妊娠と気付く前後までは、影響がないといえるのです。

それ以降の妊娠4ヶ月までは、おなかの赤ちゃんは脳や心臓、手足などの重要な器官が出来る時期でこの時期に期間形成に影響する薬が使われてしまうと奇形が起こると言います。

サリドマイドという鎮静剤の使用によるいわゆるサリドマイド児といわれた事例がありますね。

おなかの赤ちゃんの器官が形成後でも薬により影響が出る場合はあります。非ステロイド系消炎剤、解熱鎮痛剤の多くは妊娠初期には影響はないのですが、5ケ月を過ぎて出産まで動脈菅の閉塞や羊水量の減少といった事を引き起こす場合が多いといいます。

おなかにいる赤ちゃんは、まだ肺呼吸でなく動脈管といわれる重要なバイパスの血管があるのです。
このように薬剤によって胎児に影響する時期は違うのです。

一方、妊娠中のインフルエンザの予防接種は、どの時期に受けても安全と考えられています。妊婦とおなかの赤ちゃんはつながっているため、妊娠中のインフルエンザの予防接種も胎児にも移行すると考えられますが影響はないということなのです。

妊娠中のインフルエンザの予防接種に限らず、薬や時期により、心配しなくてもよいので、つらい症状を我慢するだけでなく医師にきちんと相談する事も必要です。

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