有料の試供品というのを聞いたことがありますか。
今まで試供品や試食といえば無料でお試しをして、良ければ購入してもらおうというのが多かったのですが、最近は有料の試供品や試食の有料化が進んでいるようです。
常に最新の価格やレビューが表示されるようになっています。
大手のデパート東京の伊勢丹の新宿本店では食料品売り場に有料の試食カウンターを導入し、成果を挙げているそうです。
従来の無料の試食では、ゆっくりと確かめたり商品説明を聞きにくいということがありましたが、有る程度の料金を支払う事でゆっくりと商品説明を受けたり、有料ということで本当に購入意欲のある人だけが利用するので、その分売り手側もプラスアルファの価値を提供できるよう努めていると言います。
実際はじめから購入する意欲のない人はいない為、効率もよいと言います。消費者としても、きちんと試食代を払っているのだから遠慮なく質問も出来るし、気に入れなければ断る事も容易に出来るのが良いといいます。
有料の試供品では、専門の店舗を持ち会費制を導入しているところもあります。東京の神宮前にあるサンプルラボは、入会金と年会費を取り、商品の試供品は2週間ごとに入れ替わります。
食料品から化粧品など40から50種類の試供品や試食品が並び、商品によってはアンケートに答えなければなりませんが、利用者は1回に5品まで持ち帰る事が出来ます。
20代から30代の女性を中心に4万人が参加していて今では予約制を取るほどの人気振りです。
以前のように闇雲に試供品や試食を繰り返しても、効果の出る時代ではないという事です。
限られた資金をきちんとしたマーケティングをした上で効率的に投入するということにいまさらながら気が付いたということでしょうか。
有料の試供品は、試してみる価値はありそうです。