ダイエットに良いといわれ続ける寒天についてのブログです。
健康増進にも優れた効果が期待できる寒天は食物繊維の含有量が非常に多い食品なのです。
そんな食物繊維を多く含む寒天の効果や効能のご紹介やおすすめの寒天のご紹介です。
寒天の原料
寒天を人気の順で常に最新の状態で表示させています。
原料は海藻です。紅藻類、特にテングサ・オゴノリが使われています。
昔は伊豆産のものが良質とされていましたが、現在では世界各地から海藻が輸入され、様々な物性の寒天が作られています。
寒天の特徴
テングサなどの紅藻類から得られる天然多糖類で、熱水により抽出することができます。
加熱すると溶解し、冷やすことで凝固してゲルになります。
このゲルはもう一度熱を加えることで液体に戻る性質を持っています。
この性質を熱可逆性といい、寒天の大きな特徴のひとつです。
寒天とダイエット
また、もうひとつの大きな特徴として、凝固力が非常に高いと言うのがあります。
1リットルの水を固めるために必要な寒天はわずか10gで良いのです。
腹持ちがよく寒天がダイエットに使われるのもこの為です。
寒天とゼラチン
同じく冷やすとゲルを形成するものにゼラチンがあります。
似たように感じますが両者は原料も性質も全く違うものです。
寒天の凝固点は摂氏40度前後と比較的高く、室温で容易に固めることができます。
また、一度固まったゲルの融点は摂氏80度以上なので溶けにくいゲルともいえます。
夏の室温で溶けだしたり、冷蔵庫でなければ固まらないゼラチンと違い扱いやすい性質です。
寒天の効果
寒天と食物繊維
寒天はほとんどが食物繊維で、100g中80.9gとあらゆる食品のなかで食物繊維を一番多く含んでいます。
しかも、この食物繊維はなめらかでおいしい食品そのものなのです。
日本薬局方の寒天の項には「粘滑薬又は、包摂薬として、慢性便秘に水に溶かすか粉末として服用するか、あるいは配合剤として用いる…」とあります。
寒天に緩下作用、整腸作用があることは、すでにある程度知られているところです。
食物繊維が注目され、その研究が進むにつれ寒天の効用はさらに明らかになってきました。
寒天に多い食物繊維って何!?
繊維というと布の繊維のことがすぐ頭に浮かび、筋のことを想像しがちです。
しかし、食物繊維含有率が多い食品を見てもごぼうやセロリなど筋っぽいといわれる野菜は姿を見せません。
およそ筋とは無縁のような寒天がトップと、意外な結果になっています。
英国のトローウェル博士が食物繊維を「人間の消化酵素で消化されない植物細胞の構造物質」と定義し、以来、日本も含めて食物繊維の研究が活発化しました。
「食物中の生理活性を有する難消化性高分子化合物」というのが、食物繊維の定義です。
日本でも光岡知足東大名誉教授が繊維が大腸ガンや肝臓ガンの発生率を抑制する実験結果を発表し、大きな反響を呼びました。
食物繊維は、たんぱく質の様に俗に言う「血となり肉となる栄養素」ではないので、はじめは「非栄養素」とよばれていました。
しかし現在では、食物繊維には他の栄養素にない重要な生理機能があることで「第6の栄養素」と呼ばれています。
食物繊維が血圧を下げる
食物繊維が、血圧の上昇を抑えたというデータは、動物実験でも人間に対するものでも幾つか出ています。
この結果、食物繊維は腸内で脂肪吸収を妨害し、いっしょに排泄するからだろうと考えられています。
海藻類に多く含まれている食物繊維には、特に血圧降下作用、コレステロール低下作用があることが明らかになっています。
コレステロールを低下させる 動脈硬化を進行させる最大の因子は、血液中のコレステロール量の増加です。
その予防のためには、善玉コレステロールが増え、悪玉 が減ることが理想的とされています。
実験で「寒天」などの水溶性多糖類には悪玉コレステロールを減らし、善玉の降下を抑制する効果のあることがわかりました。
水溶性多糖類は、腸内でねばねばした状態になるので、胆汁酸が腸壁まで到達することを妨害します。
胆汁酸は脂質の消化を助ける主成分なのですが、使われても腸壁から吸収されて肝臓でリサイクルされます。
しかし、水溶性多糖類が吸収を妨害していますので、胆汁酸は肝臓で作らなければなりません。
その胆汁酸の成分の原料はコレステロールなのです。
つまり、新しい胆汁酸を合成するために体内のコレステロールがそれだけ少なくなるというわけです。
食物繊維が大腸ガンを予防する
日本人の死亡原因のトップはガンで、中でも大腸ガンが増えてきています。
この原因の1つに、欧米型の食生活があると考えられます。
欧米型の食事を続けると便の量が少なくなり、しかも大腸内に長く滞留するようになるからです。
しかも日本人の腸は消化に時間がかかる穀物を主食としてきただけに欧米人よりも長いので食物が滞留する時間も長いわけです。
もし大腸内で発ガン物質やそれを助ける物質が出来た場合、それを吸収する時間も長くなります。
また、動物性蛋白質や脂肪を多くとると発ガン物質やそれを助ける物質が出来やすくなるという結果も出ています。
腸内に食物繊維がたくさんあると、発ガン物質が吸着排泄されるので大腸はその作用をあまり受けにくくなります。
しかも食物繊維は胃の中で水分を吸いかさを増やすので発ガン物質が希釈され、大腸壁にふれる率も低くなります。
また、腸内菌がガンの予防や発生に関わりがあると言われますが、食物繊維はこの腸内菌、特に善玉ビフィズス菌を増殖しやすくする働きもあります。
ビフィズス菌は、腸内で悪玉菌の増殖を抑えたり、有害物が吸収されるのを防いでくれます。
血糖値を下げる食物繊維
食物繊維を多くとるようにすると、胃がその内容物を腸へ送りだすスピードが遅くなります。
そのため、腸壁からの糖質吸収にも時間がかかり血糖値の上昇も緩やかになるわけです。
糖尿病はインシュリンの分泌障害によって食物としてとり入れた糖質の体内利用がうまくいかず血糖値が異常に高くなる病気です。
食物繊維が血糖値の上昇を抑えていますので、インシュリンの分泌が少ない人でも充分糖質を分解させることができるわけです。
肥満を防ぎ、便秘を解消 食物繊維そのものはノーカロリーですから、いくら食べても太り過ぎの心配はありません。しかも、食物繊維には吸水力があり水分を吸うとかさが増えますので、 少量でも満腹感が得られます。
また、糖質の吸収に時間がかかるので満腹感が長持ちするというメリットもあるのです。
食物繊維は、大腸内で水分を吸うと膨張して便のかさを増し、柔らかくします。
このような便が腸壁を刺激し、排便が楽になります。
当然、柔らかい便は痔の予防にもなります。
寒天の生理機能
水を抱え込む作用が特に強く、実に乾物量の250倍もの水を固めてしまいます。
この水分は胃や腸などの消化器官でも非常に吸収されにくいので、ほとんど便として排泄されます。
しかも、排泄時間が短縮されますので、便秘予防に役立ちます。
また、コレステロールを減少する力もあります。
食事からの余分なコレステロールは、寒天によって体外に排出されます。
このように吸水力が高くコレステロールの減少にも役立つ寒天はもっともっと食べて欲しい食品のひとつです。
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